12.14.2009

シンガポール30年前

人生にはいたるところにきっかけがあります。何故わたしが今シンガポール料理をやっているのか?今から30年以上前に父の仕事で毎年夏、一ヶ月程シンガポールを訪れました。宿泊先は、当時では本当に珍しい高層ホテルのマンダリンです。そこの最上階は回るレストランになていたのを記憶しています。1時間に一回、ターンテーブルが回るのです。7月は弟の誕生日を祝おうと、父が最上階で誕生日会を開いてくれました。シンガポールの記憶はいまだに忘れておりません。これが私の原点です。父は昼から夕方にかけて仕事をしていましたので、会社へ行くさいに10ドルを渡され、「これで昼なんでも好きなものを食べなさい」といわれ、兄妹三人でクーページプラザ(Cuppage Plaza)エリアのホーカーセンターへ行ったのを覚えています。英語が話せたので、色んな料理をオーダーしたのを良く覚えています。当然10ドルで5ドル程のおつりが来る安さでした。このお金に換えられない貴重な経験、父に心から感謝しています。オヤジありがとう、恥じないよう精進して参ります。

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