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南インド、特に
タミルエリアではラッサム又はラサームという煮込んだトゥール豆とタマリンドと胡椒を効かせたすっぱいスープがある。ちなみにRasa(ラサ)とはサンスクリット語でエキスという意味で(A Historical Dictionary of Indian Food 著者:K. T. Achaya)ラッサムとはトゥール豆(黄レンズ豆)とスパイスのしゃばいエキスという事にあなる。関係の無い話だが、お隣マレーシアではラサとは「味」という意味になる。全く関係が無い訳でもないかもしれん。ご飯の上に(インド風茶漬け)にドバーッとかけてセコンドコースとして食べるそうだ。わたしもこの酸味の効いたラッサムスープは大好きなのだが今回はノンベジで工夫してみた。通常はベジタリアンなのだが、ムール貝が入る事によってブイヤベース的なエレメントが追加されて旨い。トマト、にんにく、タマネギ、カレーリーフ。そしてローストした粗挽きの黒胡椒、少量の油で炒めたクミンとフェヌグリークが入っている。後、セリ科植物の樹脂をパウダーにした、ヒングも隠し味となっている。このヒングは、ベジタリアン料理には欠かせないスパイスなんだか、ぞうきんの匂いがして強烈だ。しかし、料理にたすと不思議と旨い。いつかどっかの記事で読んだ事あるが、白トリュフと臭い靴下には共通する匂いの成分があるとか。人間は犬と同じで臭いものが大好きな生き物だ。
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